日本生命カップ2024 (北海道大会)[GAME2]日本 95-95 オーストラリア「動き続けることが自分のためにも、チームのためにも必要」富永啓生選手
2024年6月23日
「日本生命カップ2024 (北海道大会)」GAME2。昨日の敗戦を教訓として臨んだ男子日本代表でしたが、40分間を終えて95-95。延長のない特別ルールだったため、「勝てなかったのは悔しいけど、負けてはいない」とトム・ホーバスヘッドコーチが言うとおりの結果で、オーストラリア代表と対戦した北海道大会がすべて終了しました。
GAME1同様に、序盤にリードを奪った日本でしたが、巻き返され、追いかける展開になりました。昨日は富樫勇樹選手が、GAME2は河村勇輝選手が諦めないプレーでチームを鼓舞します。6点リードされた残り1分半、3本のシュートを決め、95-95の同点に追いつきました。ホーバスヘッドコーチは「今日の試合は河村っぽい」と表現し、GAME1の反省をしっかりと修正して28点を挙げました。
スタッツから見える課題は、33-41と8本差で下回るリバウンドと、16本のターンオーバーは日本らしいバスケから少しかけ離れています。3ポイントシュートで盛り上げた富永啓生選手も、「第2クォーター途中にターンオーバーが続いてしまったのは、自分もチームとしても反省しなければなりません」と述べます。役割である3ポイントシュートを4本決め、14点。GAME1は18点と遜色ない活躍でしたが、世界的にシューターとして知名度のある富永選手は、相手もマークしてきます。
「NCAAでもプレッシャーをかけられることはたくさんありました。その中で動き続けることで、自分がオープンになるだけではなく、まわりの選手をオープンできるのが自分の1つの力でもあると思っています。動き続けることが自分のためにも、チームのためにも必要です」
昨年のFIBAワールドカップや今シーズンのBリーグでの活躍とは、異なる結果となった比江島慎選手。パリ2024オリンピックへ向かって強化をはじめた初戦は、「練習ではなかなか味わえないことがあり、遂行力が本当に低かったです」と試合勘の無さが露呈しました。GAME1の反省点に対し、チーム内でミーティングを行って臨んだ結果、「今日はフォーメーションに入るまでもスムーズに行けたと思います。遂行力も昨日よりもよくできました」とチームとしては向上します。しかし、個人の出来については「物足りません。得点をもっと取らなければいけないポジションであり、プレータイムは限られますが、それでもやっぱりシュートを決めなければいけなかったです」と比江島選手自身も、イメージするプレーとはまだまだかけ離れています。
GAME1の山ノ内勇登選手に続き、佐々木隆成選手もGAME2ではじめて日本代表ユニフォームを着てコートに立ちました。「メンバーに残れなかった選手たちの想いを背負いながらプレーしようという気持ちで試合に入りました」と言い、責任の重さを痛感します。試合中にバッティングのアクシデントによって流血し、プレータイムは限られましたが、「スピードでドライブで切り込んでいくことをある程度はできたと思います」と持ち味を発揮。ホーバスヘッドコーチは「10日ほど前に捻挫し、練習できずに復帰したばかりでしたが、出ていた時間帯はおもしろかったです」と評価します。
次戦は7月4日(木)〜7(日)、有明アリーナにて強化試合を開催します。7月4日(木)19:00・6日(土)13:30は女子日本代表 vs 女子ニュージーランド代表の「三井不動産カップ2024 (東京大会)」、7月5日(金)19:00・7日(日)19:30には男子日本代表 vs 男子韓国代表の「SoftBank CUP 2024 (東京大会)」を行い、世界を驚かす前の国内最後のお披露目試合となります。女子日本代表のチケットは好評発売中です。